治療と仕事の両立支援

長期に渡る治療を要する病気への罹患について、どれほどの人が当事者意識を持っているでしょうか。健康であればあるほど、当たり前のように享受している健康への感謝の気持ちを忘れてしまいがちです。

しかし、ひとたび入院や長期に渡る治療を余儀なくされるような病に侵されたときに、人は、自らの人生に対する希望やキャリアビジョンを見失ってしまうことになりかねません。冷静な判断ができればいいのですが、混乱の中で熟考を経ずに「退職」という選択をしてしまったり、後ろめたい気持ちを抱きながら人知れず悩みを抱えたりしている。そんな方は少なくありません。

病気に際して、医療職の方は病気治癒や日常生活を送るための支援などに力を注がれます。当たり前のことですが、医療は、生存や安全のためになくてはならない存在です。しかし、どれほどの医療従事者の方が、患者様が退院した先、パジャマを脱ぎそして部屋着を脱いだ先、つまりは、スーツ姿や作業着姿になられたのを想像しておられるでしょうか。

退院後にもその人の人生があります。「ありたい自分」に沿ったキャリア形成・人生設計を求めています。より良い人生を切り拓いてく権利があるのです。ただ生活が守られ「生きる」ことだけを目指しているわけではありません。

一方で、人口減少社会において、企業における人材不足は深刻度を増しています。病気によって人知れず退職を決断する人がいていいはずはありません。ある意味「お互い様」。「まさか」の事態を組織として支援し、人材流出を防ぎながら限られた人的資源をマネジメントしていくことが求められる時代です。そのためには制度構築のみならずその「運用」の変革、「組織風土」の改革が求められます。そうしないと、もはや企業は生き残っていけない時代になっている。こういったことに気づく必要があります。

このような時代にあって求められているのがキャリアコンサルタントです。キャリアコンサルタントは、退院後に当事者様やご家族とともに命・キャリアについて考え、心に寄り添い、人生を切り拓くための支援者です。また組織風土の改革や制度設計にも関わることができる医療とは異なる専門性を有した専門家です。

あしあとみらい研究所では、「治療と仕事の両立支援」について、企業における組織改革・制度設計支援と個人に対するキャリア形成支援を展開しております。当ページでは、そのサービス内容をお知らせいたします。

経営者の方、人事担当の方、また、人知れず苦しんでおられる方に対してより良い選択につながるようサポートさせていただきます。これらに関連して無料の相談会やセミナーなどを実施しております。是非ご参加、また、お問い合わせください。

育児休業や介護休業については多くの企業で取り組みが進んでいます。しかしながら、「治療と仕事の両立支援」については、その制度が整備されていない企業は少なくありません。

あしあとみらい研究所では、「治療と仕事の両立支援」に関する制度構築に関するご相談を承っております。

従業員を貴重な「資源」として考え、復帰後も戦力として大切にしたい企業様にとっては、この制度構築は必要不可欠なものです。採用もままならない時代。ひとりひとりを大切にする企業姿勢が長期的な持続可能性を増すことになります。

気になる企業様は、是非お問い合わせください。

制度の構築だけでは、真の両立支援にはつながりません。なぜならば、組織の中に、また個人の中に、以下のような課題が存在するからです。

【組織の課題】

・復帰しても従来通りのパフォーマンスを発揮してくれないのではないかという危惧を持つ

・企業文化として通院や短時間勤務を受け入れがたい（これまで同時例においては退職が当たり前の雰囲気があった）

・現場のマネジメントが難しい（周囲の目が厳しい　など）

【個人の課題】

・制度はあっても、これまで通り組織に役立つような働き方ができるかどうか自信がない。

・治療のための時間を申し出ることに気が引ける。周囲への遠慮がある。恥ずかしい。ワガママではないか。迷惑をかけるのが申し訳ない。

・治療しながら働くロールモデルがなく、この先に不安がある。

このような感じです。

これらを解決するには組織風土変革や仕事の進め方の改革をする必要があります。組織としての成長のために何が必要かを精査し、どのように業務管理していくか。これはマネジメントの問題と言えます。

時代背景を理解し、誰でも遭遇する可能性のある事態に際して、「支え合う」という姿勢こそが組織成長の鍵であるという前提のもと、あしあとみらい研究所では制度の構築のみならず運用の支援に力を入れております。

法律的な課題解決のみならず、「人」への支援をメインに行っている弊社だからこそできるサービスと言えます。

困ったことがおありでしたら是非ご相談ください。

入院治療や長期に渡る治療を要することに向き合うためには、かなりのパワーが必要です。多くの人は、受け入れられずショックな気持ちや絶望感に苛まれる人もいるでしょう。そのような方々に対して、最も重要なのは安心して休職できるかどうか。治療に専念できるかどうかです。治療後も安心して復帰できる環境を提供できるか、受け容れる土壌が整っているか。それをいかに当該者に伝えるか。そのあたりがまずは大切なことです。不安を与えてしまっては、お互いが不本意な結果につながりかねません。

そこで必要なのは、休職前における取り組みです。治療そのものへの向き合い方も必要ですが、その後のキャリアビジョンを持つことで、目の前の課題を乗り越え、積極的に治療へと向かっていくモチベーションにもなります。前向きに難題を乗り越え早期の復帰を目指すことができるよう、休職前の支援に関してサポートさせていただきます。

また、復職時にも不安はつきものです。社内における諸説明や希望のすり合わせなどは必要ですが、第三者が関わることで自らのキャリアビジョンが明確になり、自分らしく前向きな一歩を踏み出すことが可能となります。

更には、キャリア支援を事業として行っている弊社は、復帰後も「セルフ・キャリアドック」制度などを活用して当該者に対して定期的なキャリアコンサルティングを実施する中で、自身の変化への適応や復帰に際しての障害となる心理的側面への支援を行うことができます。不安の中での再出発や、その後のサポートについては、社内の人には言えないことも少なくありません。第三者として個人のキャリア形成に寄与することで組織の成長への道筋を描いていただくことが可能です。

弊社のサービスは、以上のように休職前・復職時・復職後と定期的に、個人への支援を行うことにより、定着やモチベーション向上につながり、ひいては組織の成長に寄与するものです。

以上のようなことについて、組織内で気になることがございましたら是非お問い合わせください。

あしあとみらい研究所では、「治療と仕事の両立支援」について企業・組織に向けた取り組みの啓蒙を進めておりますが、ご自身が所属する組織においては、十分な支援が受けられない方も少なくありません。

そういった個人の方向けに、キャリアコンサルティングのサービスを提供しております。

長期に渡る治療に専念するために退職を考えている方や、気分が滅入ってしまっているといった方、退院後の将来設計に迷っている方などからのご相談を受け付けております。また、マネープランや法律に関すること、会社の制度に関することなど、関連する情報を得たい方からのお問い合わせを受け付けております。

表面的な課題解決にとどまらず、自分自身の人生全般を見据えて考え、自己決定していただくことを旨とし支援させていただきます。

個人の方からのお問い合わせもお待ちいたしております。