株式会社あしあとみらい研究所

人事評価制度の策定支援

人事評価制度の運用によっては、従業員のやる気を引き出し業務への取り組みを活発化させる効果があります。

人事評価制度とは、従業員の能力や会社への貢献度をあらかじめ決めて、一定の基準に基づいて評価し、昇進・昇格、配置・異動、能力開発・教育訓練、昇給、賞与などの管理に活用し、従業員の有効活用と適切な処遇を行うためのシステムのことを指します。

適切な人事評価制度は従業員のやる気を高めて成長を促し、さらに企業理念やビジョンの実現、業績向上にも繋がります。一方で従業員から理解を得られない制度設計になっている場合は、形骸化され、従業員のモチベーション低下、生産性の減少や離職者が絶えない状況の原因にもなりかねず、企業業績にも影響を与えてしまいます。

 

「人事評価制度」の目的】

人事評価制の目的として次のようなことが挙げられます。

◇従業員の行動、能力、業績などを公正に評価し、その評価結果を賃金(昇給・賞与など)や昇進・昇格、役職任命などの処遇に反映させること。能力のある人材、業績に貢献した人材を高く評価することで、従業員のモチベーションを向上させることになります。

◇各従業員の能力や適性を診断し、適切な教育訓練の提供や適性配置に結びつけること。

◇各従業員がどのような業務に適性があるか、長期的にどのようなキャリアを進むべきかを考え、長期的なキャリアパス(職務経歴)を計画すること。

 

【あしあとみらい研究所の人事評価制度策定支援

あしあとみらい研究所では、経営者様、全ての従業員様に対して、インタビューやアンケートを行い、会社の状況、従業員様の状況・お考えを伺い、あらゆる視点から現状を把握し、人事評価の制度設計を行います。人事評価制度を導入することにより下記のような効果が得られます。

・従業員のやる気を向上

企業にとって最も重要な目的は、従業員のやる気を上げ、業績向上につなげる事です。会社が従業員の評価項目や基準を明確に設定し公正に評価することで、従業員は目的意識が醸成され「頑張れば正当に評価してもらえる」と認識し、モチベーション向上に繋げられます。従業員一人ひとりの能力に応じた目標を設定し、その目標を達成する過程で生産性の向上を促すことで、最終的に企業の売り上げ向上またはコスト削減につなげることができます。

 

・従業員の人材育成

組織は人によって成り立ち、企業が継続的に成長し存続していくためには、会社を支える人材を育成し続ける必要があります。評価項目をもとにしながら、上司から部下へのフィードバックを定期的かつ的確に行うことで、従業員の目的意識が高まり自発的な成長を促すことにもつながります。さらに従業員に必要な研修や勉強の場を適切に提供し、人材育成と、本人の成長のサポートを行うことができます。あしあとみらい研究所では、従業員様の成長に合わせた研修制度の策定と研修を提供させて頂きます。

・企業理念の浸透につながる

業績の良い企業の共通点は、経営者の思いや企業理念が従業員に浸透し一体感があることです。組織風土を醸成することは、容易ではありませんが、評価の指標や会社の求める人物像を明確にし、従業員に示すことで、企業理念・経営計画・行動指針・目標設定への理解にもつながります。会社と従業員の方向性のズレを修復する効果もあります。

人材の把握

従業員ひとりひとりのスキルや目標、希望を認識することができます。従業員の能力を把握することで、会社の目標など、事業に合わせて適切な人材配置が可能になるだけでなく、新規・既卒採用時に会社にとって必要な人材を採用することにも役立てられます。

コミュニケーションの促進

部下と上司のコミュニケーションの活性化も期待できます。業務を通して努力したことに対して、会社や上司からのフィードバックがあることで、従業員のモチベーション向上に繋がります。人事評価のための個人面接や目標設定の確認などの時間を設けることで、従業員は相談や提案がしやすくなり、業績向上にもつながります。

・会社への帰属意識の向上

会社が従業員の評価項目や基準を明確に設定し公正に評価することで、従業員は「頑張れば正当に評価してもらえる」と認識でき、会社や上司への信頼関係が芽生え、会社への愛着心が増し定着率が高まります。

 

人事評価制度策定支援 A社様

弊社が人事評価制度策定支援をさせて頂きましたA社様のケースをご紹介させて頂きます。

A社様から、人事評価制度策定に際して、まずは新卒として入社してからのキャリアパスを策定したいとのご要望がありました。従業員にとって、入社後、どのような業務を行い、どういった職歴を積んでいくのかを知ることは、業務上の目標設定や人生設計が可能となり、モチベ―ション向上につながります。

 

◆従業員サーベイ

経営者様、役員の方々、全ての従業員様に対して、アンケートとインタビューを行い、会社の状況や従業員様の状況やお考えを伺い、経営者様に報告させて頂きました。

 

◆キャリアパス策定

各部署ごとに各従業員様の業務内容をインタビューさせて頂き、社内の各部署に求められる業務内容や所属する従業員の業務内容、求められる従業員像、取得すべき資格、受けるべき研修等を明確にします。入社後どのような業務を行い、資格取得していったら、最短の場合どのくらいの期間で昇進・昇格し、10年後20年後...はどのようになっていくのかを明文化しました。

 

◆等級制度

キャリアパス策定のインタビューを元に、各部署ごとに職掌に準じた等級を設定し、昇進や昇格の条件等を策定しました。

 

◆評価制度

キャリアパス制度と等級制度の内容を踏まえて、個人目標制度運用規程、部門業績評価制度運用規程、業績評価制度運用規程を策定しました。

 

◆昇進・昇格基準の策定

各職掌、等級ごとに昇進・昇格を基準を明確にし、取得必要な資格などのほか、最短での昇進・昇格年齢を設定し、従業員様にとっての指標となるように策定しました。

 

◆退職金規定

長い間、会社に貢献してくれた従業員にどのように報いるかを示す退職金規定ですが、規程を作成し明文化する事で「人材獲得において有利に働く」「離職率の低下に結びつく」といったメリットがあります。退職金がどんな計算方法で、どんな条件で支払われるのかをあらかじめ明文化しておくことで、「この会社でこれだけ働けば退職金がこのくらいもらえる」という指標になり、従業員への大きなアピールになります。また、最初から支給する金額について明文化しておくことで、支払い時に起こり得る会社・従業員間のトラブルを回避することも可能となります。

 

◆人材育成制度の策定

人事評価制度やそれに伴うフィードバックで明確になった従業員の能力や要望を把握し、従業員の成長に必要な研修や学習の機会を提供するために、人材育成制度を策定しました。

 

A社様では、人事評価制度策定に際して、プロジェクトチームを設置し、経営者様や役員の方々、人事部だけでなく、各部署の代表者の方々にもメンバーとして参加して頂いたため、従業員の視点に立ったさまざまなご意見を取り入れ、策定できました。外部システムや人事部門が中心となって構築した評価制度ではなくプロジェクトチームを組成して行ったため、従業員様の理解も得やすく、導入・運用もスムーズに実施できました。

あしあとみらい研究所では、企業様の事業内容、経営状況、企業理念、事業計画、経営者様の思い、従業員様の状況等を把握し、全体を俯瞰した上での人事評価制度を策定しております。また、人事評価制度導入後の運用や運用見直し等も支援させて頂きます。

導入検討中の経営者様だけでなく、現在人事評価制度を導入されているが、事業転換や環境の変化に伴い新たに再構築したいとお考えの経営者様におかれましても、是非ご相談ください。